分福茶釜

必要十分と、少しの贅沢

地獄の苦しみの恋は自分が未熟だから

ガチ恋は、する方もされる方も地獄なのかもなあと思う。

 

まず恋してしまう方は言わずもがな、地獄の苦しみ。

相手に翻弄されて、小さなことで喜んで、小さなことで悲しむ。

自分のために与えられているはずの自分の心や体や時間を、相手に惜しみなく捧げる。

 

一方で、恋される方も結構大変だと思う。あまり経験はないけど。

自分に執着されることは結構怖いんじゃないかなと思うから。

なんでそんなに私がいいの?と。

わからなくて気味が悪いんじゃなかろうか。

 

私はちょっと前までガチ恋をしていた方な訳だけれど、

きっと向こうは結構迷惑だったのかもしれないなあ、と今は少し反省している。

 

相手の気持ちを考えていなかったな、と。

 

恋は盲目というけど、自分も相手も見えなくなってしまう。

相手のために、心や時間、時には体を捧げているような錯覚に陥るけど、

結局自分のためにしている。

 

見返りが欲しくて自分を捧げる。嫌わないでほしい、もっと好きになってほしい。

たくさん自分を捧げているのに見返りがないと、次第に苛立ってきて、しまいには殺してしまいたいくらい憎くなってしまう、というわけ。

 

恋は自分勝手なものだなあ、と思う。

相手に自分を好きになってほしい、という身勝手な考えに支配されてしまって、不合理なことばかりしてしまう。自分にも相手にも。

 

相手の気持ちを考えられなくなって、相手のためだとか言って自分勝手なことばかりしてしまう。

 

ああ、恋に踊らされることは、バカらしくて、なんだか未熟だなあ、と思った。

 

結局、自分が自分で苦しくなるように仕向けているみたい。

こだわらなければもっと気楽なのに。

自分の幸せを求めれば求めるだけ、それが手に入らなかった時の苦しみが大きいというのに。

それを知らずに、自分の足りないところを相手に求めてばかりで、自分は何も与えようとしない。

 

今回失敗してみて少し気がつけてよかったなとも思うけど。

 

修行を積んで、相手のことをちょっとでも考えながら恋ができたなら、

もしかしたらもう少しうまくいったのかもしれないなあ。