分福茶釜

必要十分と、少しの贅沢

旅は心のリセット、瞑想

この夏は韓国、バリ島、と沢山旅行に行って、とても心が洗われた。

美しい景色に心が現れた、というのもあるけど、

慣れない状況を経験することで、逆に無になった、という感じ。

 

みたことのない絶景や、見慣れない街並み、伝わらない下手な英語、窮屈な飛行機。

 

それらが一気に押し寄せて、日常をいやでも忘れさせてくれる。

 

マニラでの9時間のトランジット。

いろんな顔の人がいて、いろんな服の人がいて、ここでは常識も非常識もないみたいだった。

人それぞれだから、当たり前というものはないんだなあと。

 

まつ毛パーマがどうとか、自分のパーソナルカラーがイエベ秋だとか、そんな細かいことはどうでもいいのかもなあと、マクロな視点になった。

(もちろん、日本の中にいたら、まつげが上がってたり、自分のパーソナルカラーにバチっとハマった服で生きるのは重要になってくるんだろうけど)

 

伝わらない言葉で、必死にサンドイッチを買う。

慣れない英語をなんとか聞き取って、自分の思いを伝える。

 

文法など気にしてられない。伝えることが一番って感じで、普段言葉以上に相手の考えを探っている自分があほらしく思えた。

ゴタゴタ考える必要はないのに、ずっと日本にいると、どうしても言葉以上の意味を考えてしまうようになる。

 

帰国して、ああもうお腹が痛くなる心配はないって、トイレの心配はないってとホッとしたけど、また日本の重苦しい空気に汚染されたくないなって思った。

汚染されるのが怖いと思った。

 

細かい細かい身なりを気にして、欲しいんだか心の穴埋めなんだかで同じような化粧品を買ってしまう自分。

相手の考えを読もうと必死で、疲れて暗くなって、どう伝えたらいいかもよくわからなくなって呼吸が苦しくなる自分。

 

そうならないうちに、次の旅行を予約しなきゃと思った。

 

心のお洗濯。汚れが取れなくなる前に。

 

心をリセット。呼吸ができる自分に。